「まだ食べていないけど、いらないから捨てちゃおう」「賞味期限は新しい方がいいから、買い物は奥から商品を取ろう」・・・これ、食品ロスにつながる行動かもしれません。KOBELCOグループでは食品ロスを減らすという視点から、CO₂(二酸化炭素)削減に向けた、「フードドライブ」をスタートしました。
年間523万トンもの食品が捨てられている日本
食品ロスとは、本来食べられる売れ残りの商品や、食べ残した食品がそのまま捨てられてしまうことをいいます。
日本では、年間523万トンもの食品ロスが発生しています。その数なんと、東京ドーム約4.2個分!それに対して世界の食料支援量は2021年時点で年間440万トンほど。世界で支援されている食料の量よりも、日本だけで1.2倍もの食品が捨てられているのです。
食品ロスは多量のCO₂を排出
食べ物を捨てることはもったいないだけでなく、CO₂が大量に排出され、環境にも悪い影響を及ぼします。
食品の生産・運搬からCO₂は排出されてしまうものですが、余った食品は可燃ごみとして処分され、焼却すると多くのエネルギー(石炭や石油燃料)を使うため、さらにCO₂が排出されてしまうのです。
KOBELCOが行うフードドライブって?
KOBELCOグループでは、食品ロスの問題について向き合い、社員ひとりひとりが参加する「フードドライブ」に取り組んでいます。
「フードドライブ」とは、家庭で余った食品を集め、必要とされる支援団体や福祉施設などに寄付する活動のこと。食品を必要としている人たちへの支援につながり、なにより食品ロスを削減する取り組みのひとつです。
具体的な流れとしては、社員から食品を回収した後、フードドライブを支援するボランティア団体に仕分けてもらい、支援が必要な人たちにお届けします。
賞味期限が近い防災用非常食を、全国の事業所と支社支店よりご協力いただいており、特に関西の事業所・支店を中心に実施しています。(累計350品/220kg)
(※主な食料品:栄養補助食品、レトルト食品、缶詰、ようかん、飲料水)
ラグビーの試合会場や須磨海岸でも実施
はじめてフードドライブ活動に取り組んだのは2023年12月。本社で4日間かけて回収した結果、207品(重量は43kg!)集まりました。
大阪支社でも2024年1月に5日間かけて回収し、約22kg集まりました。
職場以外でも、ラグビーの試合会場やビーチクリーン活動の場でも実施しました。
ラグビーセンター | |
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場所 | コベルコ神戸スティーラーズVS花園近鉄ライナーズの試合会場 |
実施日 | 2024年3月24日 |
実績 | 81品(重量26kg) |
神戸・須磨海岸清掃活動 | |
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実施企画 | One Action Beach Clean |
実施日 | 2024年6月8日 |
参加実績 | KOBELCOグループ、ネスレの従業員50名、須磨UBP30名 |
KOBELCOがフードドライブに取り組む理由
KOBELCOグループが課題として掲げている『グリーン社会への貢献』を実現するため、フードドライブ活動に取り組んでいます。食品ロスやCO₂削減の課題に取り組むだけでなく、日々の暮らしの中で「環境にやさしく」という意識を持ち続けることが大切です。
今後はKOBELCOグループ各事業所にフードドライブの活動を積極的に広げていく予定です。食品ロスの削減がCO₂の削減にもつながることを忘れず、取り組みを強化していきます。