KOBELCOのネオハルアクション

【KOBELCOで働くひと#02】万博に込めた「未来へのバトン」 

スポーツ・教育・芸術

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KOBELCOグループでは、社会とつながるさまざまな活動に取り組んでいます。

「2025大阪・関西万博 未来の都市パビリオン」で、みんなに「いいね!」と言ってもらえたKOBELCOの展示。今回は展示をつくったメンバーのひとり、株式会社神戸製鋼所 高砂製作所 総務室の池田陽平さんにインタビュー。2025大阪・関西万博から1年がたった今だからこそ話せる秘話や終了後の展示物移設について。さらに、プロジェクトを進める裏側にあった熱い想いを聞きました。

ボールに夢中だった子どもがくれた最高の答え

池田展示てんじ全体のコンセプトは「“未来のゆたかさ”を創造そうぞうする力」です。変化し、つながり、かけ合わせて進化しながら社会を支え続けるものづくりを、テーマの異なる3つのゾーンで表現しています。これらをめぐることで、ものづくりの未来・可能性かのうせいを実感できる展示てんじを目指しました。いちばん大切にしたのは、言葉ではなく感覚で伝えるということ。特に子どもたちに、ものづくりのおもしろさにふれて「こんな未来が来るんだ」とワクワクし、希望を持って未来にチャレンジしてほしい——そういう思いを込めました。

モニターを見ながらインタビューに答える池田さんの後ろ姿

池田:いちばん手前の展示てんじとなる「象徴しょうちょうゾーン」には、直径2mの球体LEDビジョンを置き、グループ会社のTC神鋼不動産しんこうふどうさんが毎年開催かいさいしている「未来のまち 夢のわが家 こども絵画コンテスト」の作品をモチーフにデザインした未来の都市をうつし出しました。その後ろのかべには、からだの動きで光のつぶを自由にあやつることができる展示もあり、大人も子どももみんなに楽しんでもらえていたようです。

大阪・関西万博の象徴ゾーンの様子

右側にある「リアルゾーン」では、ボールコースターと壁に映し出した映像を組み合わせ、KOBELCOのものづくり・まちづくりの世界を表現ひょうげんしました。今回の万博ではデジタル技術を使った展示てんじがとても多かったのですが、「リアル」な機械きかいじかけのおもしろさを子どもたちに見せることを目指しました。いすを持ち込んで1時間近く夢中むちゅうでボールを追っている女の子を見たときは、とてもうれしかったですね。

大阪・関西万博のリアルゾーンを子どもたちが見ている様子

「ダイナミックゾーン」では、高さ約5メートルの大きなLEDビジョンに、少年がドローンで工場を探検たんけんし、またゆめの中で未来の都市をめぐるストーリー映像えいぞうが流れます。映像えいぞうの中に入りこんだような気持ちで、ものづくりの現在げんざいと未来をからだいっぱいで感じられる空間です。

大阪・関西万博のダイナミックゾーンで映し出された未来の都市の映像

14人の想いからたどりついた、ひとつのかたち

池田万博ばんぱくがはじまる2年前に、KOBELCOのさまざまな分野ではたらく人たちが集まって、14名の「アイデアチーム」を作りました。普段ふだんはいっしょに仕事をすることのない人たちが月に1回集まって、自由にアイデアを出しあいました。はじめは「どんなアイデアでもOK」というルールにしたので、建設現場けんせつげんば溶接ようせつから発生する火花を美しいイルミネーションにするアイデアや、製鉄所せいてつしょ高炉こうろにジェットコースターを取りつけるというびっくりするような発想まで(笑)、本当にいろんな意見が飛び出しました。今となっては楽しい思い出しか残っていないですね。

アイデアチームで共有されたアイデア提案を求める文章

そのなかで、若いメンバーの一人が「未来に向かって変えていくもの、変えずに大切にしていくもの」という言葉を出してくれたのです。これがチームみんなの考え方になって、アイデアが一気にまとまっていきました。「もの」の作り方は時代とともに変わっていく。でも「素材そざい機械きかい」など「もの」の本質ほんしつは変わらず社会をささえ続ける —— その両方を伝えることが、KOBELCOの展示の大事なポイントです。

リアルな意見がほしいときは、KOBELCOのことをよく知るベテラン社員にも話を聞きに行きました。わかい人の発想とベテランの人たちの知恵ちえを合わせることで、展示てんじのイメージが少しずつかたちになっていったと思います。

若いメンバーから発表されたキーワード

見えない技術を、体験に変える工夫

インタビュー中の池田さん

社員の家族に届いたものづくりの魅力——KOBELCOの誇り

池田:毎日、国内外のたくさんの方々に来場いただき、すごい盛り上がりでしたね。小学校の校外学習での来場も毎日いくつもあり、KOBELCOのお客様も頻繁ひんぱんに案内しました。球体LEDビジョンはいちばん目立つ場所に置きましたので、動画撮影や記念撮影する方でいっぱい。ボールコースターではあつ人垣ひとがきができ、移動がむずかしいくらいでした。それでも「これぞ万博ばんぱくやね」「KOBELCOがいちばん良かった」のようなコメントをいただき、準備じゅんびのたいへんさが全部ふきとぶくらいうれしかったです。

象徴ゾーンで光り輝く球体LEDビジョン

池田:社員へのアンケートには、こんな声がせられました。

社員アンケートの回答

「家族にKOBELCOのいろいろな魅力みりょくを見てもらえてよかった。『お父さんの会社、すごいなぁ!』と言ってもらえました」

「自分のはたらく会社がこんな立派りっぱ展示てんじをしていることを家族といっしょに見ることができ、とてもほこりに思います。思っていたよりも、ずっと感動しました」

「きれいな映像えいぞうで会社の製品せいひんや社会へのかかわりが表現ひょうげんされており、子どもにも自慢じまんできました」

こんなに多くの社員から「ほこらしい」という言葉が聞けるとは思っていませんでした。ものづくりの仕事って、なかなか家族に伝えるのがむずかしいですよね。それが万博ばんぱくを通じてとどいたことが、本当にうれしかったです。

ある社員は、来場したむすめさんから「パパのお仕事って、遊びなの?」と言われたそうです(笑)。最初はびっくりしたそうですが、それだけ楽しそうに見えたということですよね。子どもたちに見せたかった姿すがたが、ちゃんと伝わったのではないかと思います。

インタビュー中の池田さん

万博後も続く、子どもたちへの種まき

池田展示物てんじぶつは4つに分けて、神戸市内の4か所に移設し、うち3か所は一般の皆さまにも見ていただくことができます。

万博ばんぱく会期かいきが終われば幕を閉じますが、そこで生まれた驚きや発見、ものづくりへの興味は、未来へつないでいくことができます。子どもたちが目を輝かせてKOBELCOの展示てんじを見ていた姿すがたは、私たちにとってまさに「未来へのバトン」でした。

だからこそ、展示てんじ万博ばんぱく会場だけで終わらせず、神戸のまちの中に残していくことに意味があると考えています。子どもたちが、ふとしたきっかけでものづくり楽しさにふれ、「これってどうなっているんだろう」「こんな未来をつくってみたい」と感じる。その小さな好奇心こうきしんが、いつか未来の社会を支える力になるかもしれません。

バンドー神戸青少年科学館に移設されたボールコースター

ボールコースターは「バンドー神戸青少年科学館」(神戸市中央区)へ

国際健康開発センタービルに移設された球体LEDビジョン

球体LEDビジョンは「国際健康開発センター(IHD)ビル」(神戸市中央区)へ

灘浜サイエンススクエアに移設されたインタラクティブコンテンツ

インタラクティブコンテンツは「灘浜サイエンススクエア」(神戸市灘区)へそれぞれ移設しました。

さらにそれらの展示てんじをめぐる「EXPOレガシーひょうごスタンプラリー」も、2026年3月末からスタートしています。またオンラインでも、KOBELCOの展示てんじをバーチャル空間に再現さいげんしたレガシーサイトを神戸製鋼こうべせいこうのホームページでお楽しみいただけます。まるで万博にいるような感覚で、KOBELCOの展示てんじを体験できます。ぜひチェックしてみてください。

KOBELCOの展示をバーチャル空間に再現したレガシーサイトの様子
大阪・関西万博のリアルゾーンを見学する子どもたち

池田さんの話から伝わってきたのは、プロジェクトへのまっすぐな向き合い方と、社員や子どもたちへの深い思いでした。万博ばんぱくが終わった今も、展示物てんじぶつは形を変えて神戸こうべのまちに根をり続けています。EXPOレガシーひょうごスタンプラリーやKOBELCOプレイス レガシーサイトをきっかけに、ぜひ移設先いせつさきに足を運んでみてください。


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