KOBELCOのネオハルアクション

鉄づくりのパワーで輪島の海を守ろう!

災害支援

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2024年1月1日に起きた能登半島のとはんとう地震じしん。

大きな地震じしんによって、能登のと地域ちいきでは道路や住宅じゅうたく、港など、さまざまな場所で大きな被害ひがいが発生しました。現在げんざいも、まちを元の姿すがたに戻もどすための復旧ふっきゅう工事が続けられています。

復旧活動の様子(2026年6月時点)

輪島港で何が起きた?

石川県の輪島港でも、地震じしんの影響えいきょうで海底が盛もり上がり、船が港に入りにくい状態じょうたいに…。

そこで、船がまた港を利用できるようにするため、海底にたまった土を掘ほり、船が通りやすくする工事が行われています。

実はその現場げんばで、神戸製鋼こうべせいこうの加古川製鉄所かこがわせいてつしょからやってきた、あるヒーローが活躍かつやくしているんです。

輪島港を救うヒーローの正体とは?

ヒーローの名前は「製鋼せいこうスラグ」といいます。 なんだか聞きなれない名前だと思いますが、実は鉄をつくるときに、いっしょに生まれてくる兄弟みたいな素材そざいです。

鉄づくりでは、鉄といっしょに「鉄鋼てっこうスラグ」と呼よばれるものが生まれます。KOBELCOでは、この鉄鋼てっこうスラグをさまざまな場所で役立てています。

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鉄鋼てっこうスラグにはいくつか種類がありますが、今回活躍かつやくしているのは「製鋼せいこうスラグ」です。鉄を1トンつくると約400kgの製鋼せいこうスラグが生まれます。

製鋼せいこうスラグは、セメントや道路、地盤じばんを強くする工事など、さまざまな場面で活躍かつやくしています。

天然の石や砂すななどの使用を減へらし、限かぎりある資源しげんを有効ゆうこうに使うことにつながるなど、“地球にやさしいヒーロー”なんです!

ふかふか君がカチコチ君に変身!

船が通れる深さを確保かくほするためには、海底にたまった土を掘ほり出す必要があります。この作業を「浚渫しゅんせつ」といい、掘ほり出された土を「浚渫土しゅんせつど」と呼よびます。

実は、この浚渫土しゅんせつどは捨すてられるわけではありません。港の埋うめ立てや防波堤ぼうはていづくりなどに再利用さいりようされることがあり、港の復旧ふっきゅうや整備せいびにも役立てられています。

ところが、海底から掘ほり出した浚渫土しゅんせつどは、水をたくさん含ふくんでいるため、とてもやわらかく、ふかふかの状態じょうたい。このままでは工事用の材料として利用しにくいのです。そこで使われるのが、製鋼せいこうスラグを原料とするカルシア改質材かいしつざい「カルシア君」です。

水をたくさん含ふくんだ「ふかふか君(浚渫土しゅんせつど)」に、「カルシア君」をまぜると、「カチコチ君(改質かいしつされた土)」に生まれ変わるのです!

製鋼スラグを原料とするカルシア改質材

このように、浚渫土しゅんせつどにカルシア改質材かいしつざいを混まぜると、土の中の水分がちょうどよい状態じょうたいになります。さらに、カルシア改質材かいしつざいの成分が土と結びつくことで、やわらかい土がしっかりまとまり、工事で使いやすい材料へと生まれ変わるのです。

海の底を掘って海底にたまった土を発掘中

専用の船で材料を混ぜる

輪島港では、「オーシャン2号」という専用せんようの船を使って、浚渫土しゅんせつどとカルシア改質材かいしつざいを混まぜています。

浚渫土とカルシア改質材を混ぜる船の設備

船の上では、浚渫土しゅんせつどとカルシア改質材かいしつざいを決められた高さから落とし、その勢いきおいを利用して混まぜます。材料を2メートル以上の高さから3回繰くり返かえして落とすことで、2つの材料をしっかり混まぜていきます。

高さを利用して材料を混ぜる作業

港と海を守る

カルシア改質材かいしつざいは、船が港を利用できるようにする工事に役立っています。さらに、海の中に海藻かいそうが育ちやすい環境かんきょうをつくることもできます。海藻かいそうが増ふえると、魚や貝などの生き物も集まります。輪島港の復旧ふっきゅうだけでなく、豊ゆたかな海を取とり戻もどすことにもつながっているのです。

 

 

現場を支える人たちの声

加古川製鉄所かこがわせいてつしょからは、10トントラック2300台分のカルシア改質材かいしつざいが、輪島港へ届とどけられています。そんな港の復旧ふっきゅうを支ささえてくれている、KOBELCOの担当者たんとうしゃさんたちにも思いを聞きました。

加古川製鉄所 資源循環/豊桑さん

カルシア君をつくるとき、天候の影響えいきょうを受けやすい水分管理に苦労しました。特に梅雨の時期は、雨の降ふる量に注意して「今日出荷しても大丈夫だいじょうぶかな?」と、毎日天気とにらめっこしていました。工場の仲間とも力を合わせて、輪島の復興ふっこうに少しでも役に立てるよう、安全にカルシア君を送り届とどけることに取り組みました。

資源化推進部/井上さん・牧さん

カルシア君たちを出荷するために、私わたしたちは長い間がんばって取り組んできました。そして、多くの人たちの協力のおかげで、ついに送り出すことができました。自分たちがつくったカルシア君たちが、被災地ひさいちの役に立っていることを、心からうれしく思っています。

デッキの上で。左から牧さん、竹中さん、杦山すぎやまさん

街と海を守るヒーローは、みんなのすぐそばに!

鉄をつくるときに生まれたものが思わぬヒーローとなり、鉄づくりの現場げんばから飛び出して、みんなが暮くらすまちや、魚たちが住む豊ゆたかな海を支ささえています。

ものづくりを通して、まちと自然の未来をずっと守っていく。KOBELCOはこれからも、新しい技術ぎじゅつと工夫で、もっとすてきな未来をつくっていきます!


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